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19.風花の丘

菅平録音が終わった頃より、ジャケットの案も考えて始めていた。

・やわらかなタッチの風景画
・草原と存在感ある木
・川面の流れと一輪の花
・公園のベンチ
・風景の写真を水彩画タッチに
・風花の写真は使わない。使っても、シルエット・後ろ姿のみ

確定的なものはなく、浮かぶのはイメージ的もなものばかり。
また、撮影地についても浮かばず、時が流れるばかり。
デザイナーさんも思い当たらず、音は作れぞ絵は描けず足踏み状態。

CDの顔のジャケットどうする?????

プロデューサーの多賀谷さんにご相談していたところ、
SAXでゲスト参加していただいた、SAXプレイヤーの清水利香さんのアルバム
PERFUMのジャケットも担当された、わたしも、一度お会いした事のある、
デザイナー・佐々木仁美さんに相談してみてはどうかという事で、改めてご紹介いただいた。
絵も描かれるので、たくさんアイデアが出てくるのではという事だった。

6月末頃より、佐々木さんとメールのやり取りをしているうちに、こちらの思い描いているイメージをお伝えして、
アルバム全体のイメージカラーも仮決定し、風景の写真を撮影。
歌詞カードについては、わたしがテキスト渡しをするという事で
(歌詞の詰め方等少しこだわりがあるので、、、)少しづつ、ジャケットの輪郭が見えてきた。
また、試聴盤を聞いてから、全体のイメージを膨らませるという事で、8月の東京録音が終えてから、
本格始動という事になった。

東京でのレコーディングの時に、プロデューサーの多賀谷さんがおっしゃった
「ういさん。最初は風景の写真でもいいと思ったのですが、やはりお二人の写真も載せましょうよ。
小さくてもいいから、、、」

う--んっ。どうしよう、、、。
確かに、次、いつ2ndアルバムを作るのか、また、作れるのかどうかもわからないし、
もしかしたら、一生に一枚の宝物のアルバムになるかもしれない。
それなら、今の姿も映し出しておいた方がいいのかもしれないな。

軌道修正(^_^)
この言葉に押されるように、【草原・木・太陽】をキーワードに場所探しが始まった。

8月12日 晴れ
まず最初に思い浮かんだ場所に車を走らせた。
そして、セルフで写真を撮影してみた。
もちろん、人物も入れて、、、(^_^;)

__.jpg

このイメージ。
人物が大きすぎるけど、、(^_^;)

同じ敷地内で、色んな角度で写真を撮影し、他の撮影候補地に行く事もなく、
空気感が、思い描いたいたとおりだったので、この場所で撮影をしようと決定した。
撮影当日は、夏色の雲が綺麗だったけれど、季節が進めば空色も変わる。
早く、きっちりと撮影しなければ。

で、、カメラマンどうする?

プロの方にお願いするば、きっちりとしたものが撮影できる。
けれど、撮られる側の私たちが撮られ慣れていないのもあり、
緊張するだろうなぁ、、、

ん--っ。どうしよう----。

あっ!! 友達を通じて知り合った、あの方にお願いしてみようかなぁ。
アマチュアカメラマンではあるけれど、わたしから見たらプロカメラマン。
主にオートバイレースなど、躍動感ある写真を撮影されているけれど、
春にも、ライブの写真を撮影していただいていて、
いい瞬間を撮影していただけ、その方の視点、心ある写真に心動かされる。
あの方なら、、きっと、、、。
そんな事を考えていた頃、

8月14日 嵐山・音やさん ランチタイムライブに、
その方が、友達の音楽仲間・めいび~ずさんのリーダーと共に、
お客様として来られた。

以心伝心(^_^)
いえ、、一方的な想いだけだろうけど、、、

会うなり挨拶もそこそこに
「すご-っ。連絡しようと思っていたところなんです。あのぅ-。ジャケット撮影お願いできますか?」

「えっ???」

そりゃ、そうだろうな、、
ライブ来ていきなり言われたら、、、
隣にいた友達も驚かれていたなぁ-。
少し悩まれただろうけど、快く引き受けていただき、その場で、
撮影予定日が、9月1.2日。予備日があと2日程決まった。
あとは天気の心配のみ。

PHOTO 大塚英亀さん
じぇべぞうのぼちぼちなブログ

私たちが、撮影地もカメラマンも決まり、ホッとしていた時、
なんと、、大塚さんは、暑い中、私たちが決めた撮影地となる場所と、
あと一カ所、私たちが思っていて行ってなかった場所に、バイク、車を走らせ、
ひとりロケハンして下さり、それをフォトアルバムにして、WEB公開まだしていただいた。
なんと、、頭が下がる。
私たちの熱き想いが届き、よりいい写真をと思っていただいている。
感謝いっぱいでした。

8月18日 お昼頃、大塚さんからメールが届いた。

【明日の鈴鹿行きが中止になりましたので予定が空いてしまいました。
明日、丹波って無理ですよね?】

予定より、10日程早いけれど、ちょうど私たちも予定が空いていて、
天気も大丈夫そうなので、思い立ったが吉日(^_^)急遽撮影に行くことにした。

午前10時。
京都・丹波自然公園。ピクニックの丘。
雲模様はいいカンジ。撮影日和。

「この場所を思ってたんです」

「この木の下はどうですか?」「適当に歩いてみて下さい、、、」

意識して撮影されるのは、はじめてで、歩くポーズも座るポーズもぎこちないけど、
リラックスして、思うがままのポーズで撮影を進めた。

「こっちのレンズに替えますねっ。」

おおっ、、それっ、、魚眼レンズ。リクエストしたかったんです。実は、、。

撮影しては、モニターでチェックする。
わぁ--っ。いいカンジです-。
選ぶのに困りそう、、、

小一時間で、撮影は終了。
天候にも恵まれ、人で混み合う事もある、ピクニックの丘、貸し切り状態で撮影できました。
予定早めて来てよかった------。

撮影日の夜に、500枚程撮影した写真の中から、100枚程を、
WEBアルバムにして送ってきていただいた。

名称未設定-2.jpg
どれも素敵で、どれも使いたく、、選ぶのに困りそう。

6f5c638c87133c14be38c5a741f68a033b3789c0.jpg
一番のお気に入りは、魚眼レンズのショット。
太陽の滴浴び、空見上げるショット。
魚眼が、まーるい地球をイメージしている。

少し考えよう。。
アルバムの顔。

「ピクニックの丘=風花の丘。一本の木は、風花の木とネーミングしましょう」
撮影後に、大塚さんはおっしゃっていた。
秋色に染まる頃、同じ地を訪れて、同じ角度で撮影されている。
春夏秋冬撮影していただけるそうな、、、。

風花が大切に想っている場所。
大塚さんも大切に思っていただいている。
なんとも嬉しい事、、、

大塚さん。ありがとうございました。


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コメント 2

じぇべぞう

こちらこそ貴重な経験をさせて頂きまして
ありがとうございました。
写真が気に入ってもらえてなによりです。
by じぇべぞう (2012-12-15 02:23) 

羽衣

じぇべぞうさん。
突撃写真撮影、、。
よかったと思ってます。
心も構える事なく、自然に映していただけました。
じぇべぞうさんのファインダー越しの視線にお任せして
よかったと思っています。
一気にCD作りが早まり、発売も二ヶ月早まりました。
感謝いっぱいですー。



by 羽衣 (2012-12-16 15:15) 

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